1巻で後宮から解雇された後、美人すぎる宦官の「壬氏(じんし)」と再会した主人公「猫猫(まおまお)」は、酔った勢いか本気なのかわからない壬氏の提案に乗ります。
ずい分思い切った提案でしたが、そこに乗る猫猫! かわいい!!
猫猫の思っていることはひとりごととして文章になっていますが、
壬氏の気持ちみたいなものが、時々見え隠れするところがこの物語の魅力だと思います。
2巻で猫猫は、壬氏の下女として外廷というところで働き始めます。猫猫、壬氏を中心に新しい人間関係が始まりました。
後宮のような女性ばかりの世界とは違い、華やかさは少しなくなりますが、猫猫の推理が今まで以上に活躍する場面が多く、1巻よりもミステリー要素を多く感じました。
今までベールに包まれていた壬氏の普段の生活や表情を垣間見る事ができるため、国を傾けるほどの美人といわれている壬氏の人間らしい部分を見ることができます。
壬氏のキャラクターの魅力がどんどん高まり、「沼」にはまる人が多いことが理解できました。
ライトノベルなのに、薬についての情報がかなり明確。
植物好きの私は薬草の部分を読んでいるだけでも楽しむことができます。
そして、この2巻では猫猫の出生についての話がかなり驚愕であり、色んな感情になる内容です。
最後の章で猫猫が自分の身体の一部分について語るのですが、ホントに? と思うような事を本当にサラッと表現していますので、そこはぜひ読んで想像してみてください。