この本を初めて読んだとき、ページをめくるたびに胸がいっぱいになり、涙がでました。
私は今もうすぐ3歳になる娘を育てながら、第2子を妊娠中です。
日々、家事や育児に追われていると、つい「もっとこうすればよかった」「どうしてあのとき怒ってしまったんだろう」と後悔ばかりが浮かんできます。でも、この本を読んで、「あんなに小さかった赤ちゃんが、こんなに成長しているんだ」と気づかされ、娘の成長がいかに素晴らしいことかを改めて感じました。
ヨシタケさんの描く、シンプルだけど心に響くイラストとことばが、過去と今を優しくつないでくれます。特に「たくさんの『あんなに』を重ねながら、子どもは大きくなっていく」というところが、今の自分に深く響きました。
娘の赤ちゃんのころの写真を見返して、「そういえばあんなこともあったな」と懐かしい気持ちになる一方で、今の娘との時間をもっと大切にしたいと思えました。
また、第2子の妊娠中ということもあり、この本を読むと、「新しい命も、これからたくさんの『あんなに』を作っていくんだな」と希望が湧いてきます。姉弟ができることで娘に寂しい思いをさせるのでは、と心配していましたが、この本のおかげで、「新しい家族との時間も、きっと幸せな『あんなに』になる」と前向きに考えられるようになったような気がします。
この本は、親としての自分を振り返り、これからの子どもたちとの日々をもっと大切にしたいと思わせてくれる一冊です。育児に悩むすべてのお母さんに、ぜひ手に取ってほしいと思います。