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本書で最も印象的だったのは、「やめて一番よかった美容法」の章。美容といえば新しいアイテムや施術を“足す”イメージが強いですが、著者は“引く”ことの大切さをユーモアと実体験で語ります。無駄な美容法をやめることで、肌も財布も心も救われるという逆説的な気づきが、長年美容に向き合ってきた著者だからこそ説得力があります「年齢を感じるパーツNo.1」とされる目元への対処法も丁寧に描かれていて、共感度が高いです。美容医療に頼らず、日常の工夫で乗り切る方法が紹介されており、すぐに真似できる具体性が魅力。読者の「それ、やってみたい!」を自然に引き出してくれます。普段はプチプラ愛用者でありながら、「これだけは譲れない」と高額課金しているアイテムの紹介もあり、美容オタクの“本気”が垣間見えます。そのギャップがリアルで、読者の購買欲をくすぐるポイントにもなっています美容オタクの最前線として登場する“毛穴レスの極意”は、まさに職人技。25年間美容沼にハマり続けた著者ですら唸るテクニックが紹介されており、毛穴に悩む人には必読のパートで最終話では「『劣化』って言葉、禁止!」と宣言し、美容を年齢との戦いではなく“自分を大切にする行為”と再定義しています。「どうせ百年後にはみんな死んでるし…」という一文には思わず吹き出しつつも、心が軽くなる読後感が残りますこの本は、美容に疲れた人にも、美容が好きな人にも効く“笑いと知恵の処方箋”。

















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