とても独特で印象に残る作品でした。李歐というキャラクターのミステリアスで魅力的な雰囲気に引き込まれ、彼の冷たさの裏にある複雑な感情がじわじわと伝わってきました。一方で、一彰の成長や葛藤も丁寧に描かれていて、二人の関係性が物語の中心として強く響きます。物語全体に漂う切なさや緊張感が続き、ページをめくる手が止まらなかったです。また、大阪の工場地帯のリアルな描写や、銃器製造の細かい部分が物語に深みを与えていて、単なる人間ドラマ以上の重みを感じました。美しさと哀しさが混ざり合った、どこか忘れられない世界観が心に残る一冊でした。
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発売日: 1999年02月
発行元: 講談社
李歐よ君は大陸の覇者になれぼくは君の夢を見るからーー
惚れたって言えよーー。美貌の殺し屋は言った。その名は李歐。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに22歳。しかし、2人が見た大陸の夢は遠く厳しく、15年の月日が2つの魂をひきさいた。
『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。
とめどなく広がっていく夢想のどこかに、その夜は壮大な気分と絶望の両方が根を下ろしているのを感じながら、一彰は普段は滅多にしないのに、久々に声に出して李歐の名を呼んでみた。それは、たっぷり震えてかすれ、まるで初めて恋人の名を呼んだみたいだと、自分でも可笑しかった。--本文より
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