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鎌倉は山と海に囲われた箱庭的な街です。切通しを抜けて中へ入ると、誰でもそこが他にはない異質な空間であることを体感するでしょう。
歴史と文化、あるいは華やかなリゾート感。鎌倉にはこれらのものがギュッと色濃く詰まっています。
鎌倉は中世という時代のほとんど全体に亘って日本の一つの中心地でした。そんな鎌倉を慕って、小説家や歌人、画家、あるいは映画人等がここを住まいとしました。
本書は源頼朝や実朝等から始まって、近年では川端康成や小津安二郎などの鎌倉に大きな足跡を残した人物に触れながら、この文化的香りの高い鎌倉という街の全貌を簡潔に明らかにしています。また、写真も多く掲載されていて、ストレスなく読み進めることができます。
本書はページ数はさほど多くはないですが、この多面的な鎌倉という街の、歴史と文化の面において、すっきり要領よく理解できる本であると思います。












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