派遣社員だった咲良はとあるweb小説『妖精姫物語』にハマり、作者の真砂と友人になる。その真砂から告げられたのは、真砂が『妖精姫物語』の主人公ローズィアとして、惨劇を止めるために2年間のループを15回も繰り返してきたことだった。真砂を引き継ぎ、ローズィアとして目覚めた咲良だったが…。
友人で妖精姫のティティ、幼馴染の青年ユールを助けるため、情報戦で戦うローズィアの奮闘がコメディタッチで描かれるが、設定はシリアス。ループを引き継いでいるので、同じことを何度も読まなくても十分にループの面白さと業を引き継いでいて良かった。途中で読むのをやめられず一気読み。