この巻でも、獣医の春山先生と猫院長ハルちゃんの名コンビが健在。「院長!」と呼ばれて2人(1人と1匹)が同時に振り向く場面は、何度見ても微笑ましく、読者の心をほぐしてくれます。病院という緊張感のある場所が、彼らの存在によって“安心の場”へと変わっていくのが印象的です。犬や猫だけでなく、ヤモリ、インコ、フェレット、ウサギ、タツノオトシゴ、キバタン、ハムスター、フクロウなど、さまざまな動物が登場。それぞれの習性や性格が丁寧に描かれていて、動物好きにはたまらない内容です。飼い主たちも個性的で、動物との関係性にドラマがあり、読み応えがあります。本巻は、ウェブメディア『コクハク』に掲載された作品を中心に、初の単行本化となる29編を収録。短編形式ながら、どの話にも“命”と“関係性”の深さが込められていて、読後には優しい余韻が残ります。『ねことじいちゃん』でもおなじみのねこまきさんの作画は、柔らかくて温かい。動物たちの表情や仕草が生き生きと描かれていて、ページをめくるたびにほっこりします。絵の力で“命の物語”がより深く伝わってくるのが、この作品の大きな魅力です。この巻は、動物と人間の“共に生きる”というテーマを、優しく、ユーモラスに、そして時に切なく描いた一冊。
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発売日: 2025年02月14日
発行元: 日刊現代
2024年9月に刊行された『新版 しっぽの医者さん 2』の読者待望の続編。
ある町の小さな動物病院を舞台に、さまざまな動物たちと多くの人々との暖かな触れ合いを描いた漫画。
舞台となる「春山動物病院」では、“院長”はなぜか1匹と1人。10年前に当然やってきた「ねこのハルちゃん」と「獣医の春山直樹先生」。院内に響く「院長!」の声にはそんな2人(?)が振り向きます。元気をなくした動物、病気になった動物、ケガをした動物、予防接種に訪れる動物、保護された動物たち。さまざまな動物たちと飼い主、2人(?)の院長とそこで働くスタッフが織りなす愛と笑いのドラマ。
掲載作品はすべて、今回はじめての単行本化。ウェブメディア『コクハク』のために描き下ろしされた作品28編を収録。
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