面白いエッセイだという評判を聞いて、手に取ってみた1冊。
阿佐ヶ谷姉妹のネタは知っていて、あとは何度かバラエティで見かけたことがあるくらい。
パーソナリティなどを把握しているわけではありませんでしたが、そんな知識レベルの私でも楽しく読むことができました。
本来は他人である二人が共同生活をして、常に一緒にいるお互いのことについて考えたり、時には倦怠期が来ていると感じてしまったり。
内容としてはむしろ愚痴の方が多いかもしれないのですが、
切羽詰まっている雰囲気がないからか、愚痴の中にもタイトル通りのほほんとした空気があって、
そういうこともあるよね~とこちらものんびり構えていられるのがすごいところ。
面白かったのは、例えばファッションの話。
差し色を「差したい」と言ったり、表現しづらい色を「自然界に帰る前の色」と言ったりと、まずその言い表し方が面白いなと思いました。
あとは、第3章の引っ越し騒動。
1、2章と読んできての3章なので、いい形に着地できて良かったなあとしみじみ思わされました。
それからこの作品には、二人それぞれの書き下ろし恋愛小説も載っています。
エッセイだけでなく小説まで面白いなんて! まさに一粒で二度美味しい気分です。
のほほんなエッセイを読んでみたい方、この作品は要チェックですよ。