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ブクスタ！

小説で泣いたのは久しぶりかもしれない。

幼い少女が車に轢かれて死んだ。事故の関係者たち1人につき1章を当て、行動や心情を描く。それは徐々に一つの流れを見せ、最後のとある人物へと向かっていく。

　1章目からドキドキしてページを繰る手が止まらない。ミステリーとしては犯人の推測は容易なのだが、とにかく心理描写が非常に上手いので、自分がそれぞれの立場に立った気になるという面白さ。

　とある人物の章では堪らず泣いてしまった。

我が子が側で生きてくれている幸せを痛感。