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「はなをくんくん」は、冬の静寂から春の一瞬の喜びへの移ろいを、動物たちの鼻のひくつきで始まる小さな冒険として描いた美しい絵本。雪に閉ざされたモノクロの森の中で、春の足音を自然と感じさせる構成が静かに胸を震わせます。最後に一輪の黄色い花が顔を出す瞬間、その鮮やかな色が希望と生命の象徴に見える。季節の変わり目を心で味わいたい人におすすめの一冊。