『恐怖と自由 ジュディス・シュクラーのリベラリズム論と21世紀の民主制』(ヤン=ヴェルナー・ミュラー/古川高子訳)は、リベラリズム思想と現代民主主義の課題を探る政治思想書です。ジュディス・シュクラーの理論を軸に、恐怖がどのように政治や市民の自由に影響を与えるかを分析し、21世紀の民主制度における課題や脆弱性を論じています。読者は、恐怖と自由の関係を深く理解するとともに、現代社会における民主主義の意義や防衛のあり方について思索できる、学術的価値の高い一冊です。
これほど多くの人がリベラルを攻撃したがるのはなぜだろう。その攻撃に正当性はあるのだろうか。リベラリズムを打ちのめして生まれる非リベラルな社会は、リベラルな民主制社会より良くなるのだろうか。それは誰にとって、どう良くなるのだろう。執拗な攻撃を受けてリベラルは自己批判を始めたが、それが実を結んでいないのはなぜだろう。--こうした問いにどう答えるかは、リベラリズムをどうとらえるかによる。そこで本書が指針にするのはジュディス・シュクラーである。
シュクラーは20世紀の最も重要な政治思想家のひとりであり、本書はその著名な論文「恐怖のリベラリズム」に依拠している。これは、身体的・精神的な残虐さの恐怖に人びとをさらす権力を注視し、そうした恐怖の低減をリベラリズムの礎に置く思想である。一見とても平凡に見えるこの思想がリベラリズムの真価をよく示しているということを、本書は21世紀の今の状況に即してリアルに語っている。
「リベラリズムは時代遅れなのか。廃れるべきは、偽りの方程式、偽りの対立、さらに誤った一般化を扱うリベラリズムについての議論である」。
巻末には「恐怖のリベラリズム」の全訳を併録した。
出発地ーー自己満足と自虐の狭間から
第1章 これは一方通行路なのか?
第2章 むち打ち症をわずらう
第3章 シュクラーの地図を見る
第4章 新しいルートを検索する
到着地、ただし目的地ではない
謝辞
「恐怖のリベラリズム」 ジュディス・シュクラー
訳者あとがき
原注
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