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この本は「考える」ということについて深く考えさせられる一冊でした。外山滋比古氏の「グライダー人間」と「飛行機人間」の比喩が特に印象的で、受動的な学習から能動的な思考への転換の重要性を痛感しました。情報を鵜呑みにするのではなく、自分なりに咀嚼し発酵させる過程の大切さが説かれており、現代の情報過多社会において非常に示唆に富んでいます。「忘却」の効用や「寝かせる」思考法など、従来の常識とは異なる視点が新鮮でした。読書や学習の方法を見直すきっかけとなり、知的生産の本質について考えさせられる名著だと思います。