表紙の男を一目見て、誰? と思いながら購入。
序盤は、サリフィとアミト姫とのやり取りが相変わらず仲が良くて可愛いです。
そんな穏やかに過ごすサリフィのもとに人間の少年がやって来ます。
この少年、何とサリフィの幼馴染。レオにライバル出現です!
ちょっと乱暴な幼馴染・イリヤとサリフィの関係に読者の方もハラハラしてしまうかもしれません。でも、サリフィの事を大切に思っている優しい少年です。
そして、「人間」であるサリフィの生き方について考えてしまうレオにもモヤモヤしてしまう巻です。
間違いなく想い合っているはずなのに種族が違う故にすれ違うのって大変だなあ、と思ってしまうでしょう。障害も多いですし……
サリフィ不在の城ですが、生贄として育てられた人間のサリフィを心配する面々を見ると、サリフィはもう1人ではないのだな、と実感してしまいます。
帰る場所があって、待っていてくれる人がいると言うのは、素晴らしい事だと思うでしょう。
最後のレオとイリヤのやり取りにも注目ですよ! 2人とも種族は違っても、男らしいです!
しかし、やはり獣たちの国で人間が暮らすのって、この世界では異例中の異例なんだなと思ってしまいました。
それでも、サリフィにとってはレオの傍が良いのだなと感動してしまう巻です。