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『また、同じ夢を見ていた』は、住野よるによる心温まる成長物語です。主人公の小学生・奈月が、人生に悩みや痛みを抱えた3人の大人と出会い、「幸せとは何か」を少しずつ理解していく過程が描かれています。現実と夢の世界が交錯し、哲学的でありながら優しい物語の語り口に引き込まれました。奈月の素直な言葉が、読む人それぞれの過去や後悔を照らし出すようで、読後には穏やかな涙がこぼれます。人生の意味を静かに問いかける名作です。