『ホス狂い〜歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る〜』の読書感想文をご紹介します。
本書は、歌舞伎町のホストクラブに魅了された女性たちの実態を描いたノンフィクション作品です。
この本を読み、まず衝撃を受けたのは、彼女たちがホストに貢ぐ金額の大きさでした。
昼夜問わず働き、時には体を売ってまで、大金をホストにつぎ込む姿は、常軌を逸しているようにさえ感じます。
しかし、彼女たちにとってホストは、単なる遊び相手ではありません。
孤独を埋め、自己肯定感を満たしてくれる、かけがえのない存在なのです。
ホストクラブは、女性たちにとっての「ネバーランド」なのかもしれません。
そこでは、現実の辛さを忘れ、夢を見ることができるからです。
しかし、その夢は、いつか覚める時が来ます。
彼女たちは、やがて現実とのギャップに苦しみ、抜け殻のようになってしまうのです。
この本は、ホストクラブという特殊な世界を通して、現代社会の闇を浮き彫りにしています。
孤独、自己肯定感の欠如、そして金銭至上主義。
ホストクラブに魅了された女性たちの実態に興味がある方は、ぜひ、手に取ってみてください。