事故で陸上を諦めた圭祐が、ドローン片手にかつての仲間たちを撮り始めたことで、
煙草を吸うエース・良太の姿が映り込み、そこから部活と学校を巻き込んだ騒動に発展していく展開は、
爽やかな部活もののワクワクと、湊かなえさんらしい疑心暗鬼が同時に走っていてページをめくる手が止まりません。 
「伝える側」の思惑やエゴが、いつのまにか“事実”を塗り替えてしまう怖さと、
それでも誰かに届いてほしいとカメラを回し続けるまっすぐさが交差していて、
読み終えたあと、自分が無意識に信じているニュースや映像についても少し立ち止まって考えたくなる一冊でした。













