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人生はこんなもんだという気持ちと、もっとどうにかならなかったのかという気持ちと、自分がお世話になる立場だった場合、どうにかしただろうかをぐるぐる考える。人生はどうにかできるのだろうか。そんなことを考えさせてくれるから、本は面白い。
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていくー全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。
人生はこんなもんだという気持ちと、もっとどうにかならなかったのかという気持ちと、自分がお世話になる立場だった場合、どうにかしただろうかをぐるぐる考える。人生はどうにかできるのだろうか。そんなことを考えさせてくれるから、本は面白い。