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アンパンマンの作者であるやなせたかしさんと、アンパンマンの声優を務める戸田恵子さんの対談形式で書かれた本です。
昔、トリビアの泉で「しょくぱんまんとドキンちゃんは結ばれない、なぜなら食品とばいきんだから」というのを見て驚いたことを思い出しました。ジャムおじさんとバタコさんが妖精で親類関係ではないことは知っていましたが、この本にはさらにすごい話がたくさん載っていました。
アンパンマンの影響でパンばかりが売れ、申し訳なく感じておむすびまんというキャラクターが生まれたこと、てんどんまんの歌は声優さんのアドリブだったことなど、初めて知ることばかりでした。
「新しい顔に変わったら、古い顔は消える。そうしないと勿体ないとかうるさいから」という、やなせたかしさんの発言には思わず笑ってしまいました。そのユーモラスな言葉の裏にある、作品への深い愛情を感じます。
知られざるエピソードの数々に、アンパンマンがもっと好きになる一冊でした。