『「お帰り」と言うために 拉致被害者・特定失踪者家族の声』(特定失踪者問題調査会編)は、拉致被害者や特定失踪者を巡る現実の声を集めたノンフィクションです。被害者家族の悲しみや苦悩、日々の葛藤、そして帰還を願う切実な思いが丁寧に描かれています。政治的・社会的背景とともに、家族の人間ドラマや心情がリアルに伝わり、読者に深い共感と問題意識を喚起する、重みのある一冊です。
かけがえのない家族を奪われて数十年ーー。
なぜ、日本はこれほどの問題を解決できずにいるのか?
一日も早い帰還を願う被害者家族の痛切なメッセージ。
多数の日本人が拉致されていることだけは間違いありません。
そして失踪が外国の情報機関によって行なわれたということになれば、
家族には自力で取り返す方法がありません。
しかし頼みの政府は「交渉する」と言うだけで、
取り返せずに過ぎていく時間については責任をとろうとしない。
そして、その政府が認定しないから、家族にとっては
拉致とも拉致でないとも言えない状態が続く。
二重三重の苦しみを受けることになるのです。
この本に掲載されたのは、そんな苦しみを持ち続けてきたご家族の
ごく一部ですが、掲載されていない家族でも思っていることは皆同じです。
(本書より)
すべて見る
新着の本すべて見る
30日間で人気のまとめ記事





すべて見る
小説のまとめ記事





すべて見る
おすすめのまとめ記事





すべて見る
漫画のまとめ記事





すべて見る
趣味のまとめ記事




