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中山茂『パラダイムと科学革命の歴史(講談社学術文庫)』は、クーンの科学哲学を軸に、科学史の具体的事例を交えながら「パラダイム」と「科学革命」の意味を丁寧に解説した書です。科学の発展を単なる知識の蓄積ではなく、時代ごとの枠組み(パラダイム)の交代として理解する視点を提供します。具体的な歴史的エピソードを通して、理論的変革や異なる学派間の衝突が科学の進歩にどう影響したかをわかりやすく示しており、科学史と科学哲学を結びつけて考える入門書として有用です。