山田勝久氏の『シルクロード悠久の天地』を拝読し、壮大な歴史の流れと、そこに生きた人々の息吹に深く心を揺さぶられました。
砂漠に消えた古代都市のロマン、東西の文化が交錯した痕跡、そして厳しい自然の中で生き抜いた人々の営みが、鮮やかな写真と情感豊かな文章で描き出されています。
特に印象的だったのは、遺跡の持つ静かな佇まいの中に、かつての賑わいや人々の熱意が確かに感じられたことです。
遥かなる時を超えて、シルクロードが単なる交易路ではなく、文化や思想の交流点であったことを改めて認識しました。
本書は、悠久の歴史ロマンに浸りたい方、異文化に触れたい方にとって、かけがえのない一冊となるでしょう。
私もこの本をきっかけに、シルクロードへの憧憬の想いが強くなりました。