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『ウイルス学者の絶望』宮沢孝幸著は、ウイルス研究や感染症対策の現場で直面する課題やジレンマを、自身の経験をもとに率直に語った一冊です。著者は、科学的知見や現場の実情を丁寧に解説しつつ、行政や社会の対応に対する批判や問題意識も提示しています。読後は、感染症や公衆衛生の現実を深く理解できるとともに、科学者としての責任感や、理想と現実の間で生じる絶望をどう受け止めるかを考えさせられる内容で、知識と洞察に富んだ読み応えのある一冊でした。
















