前作から5年。60代後半になった「ここ家」の三人娘たちは、相変わらず賑やかで、作中に出てくるお惣菜も相変わらず美味しそうです!
仲はいいけれど、お互いにべったりしすぎない。でも、気づけばいつも一緒にいる。そんな彼女たちの絶妙な距離感がとても素敵で、憧れてしまいます。
今作では、新しいキャラクターたちが物語に彩りを添えています。郁子にも江子にも粉をかけるジェントルマン勅使河原や、閉店間際に駆け込んでくる主婦の姫薇々。そして、就職してからも女性関係に忙しそうな進。
そんな賑やかさの一方で、三人の環境にも変化が訪れます。店に持ち上がった立ち退きの話。何でも話せる仲だと思っていた三人の間に、肝心なことには触れられない少し繊細な空気が流れる場面もあり、胸がキュッとなりました。
しかし、ラストの展開は本当にお見事です!来る、待つ、行く、進むで新たなスタート。
年齢を重ねても、状況が変わっても、また一歩踏み出していく彼女たちの姿に、前作以上に勇気をもらえる素晴らしい続編でした。














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