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【だってあんたの本当に好きな人って】
ひりつくような痛みを伴う、不安定で儚い友情と恋愛を惜しみなく描いたマンガ。あの頃、誰もが芽生えたであろう他者への劣等感や憧れ、自分を変えたい気持ちの解像度がものすごく高く、登場人物の表情や視線一つで繊細な感情が伝わってくる。凄い。相手を想う切なさも、思いつめると焼けつくような痛みに変わっていき、読み進めるごとに胸がぐっと締めつけられる。主要登場人物たちが「近づきたいのに、お互いを傷つけあってしまうがために近づくことができない」という心の葛藤とどう向き合っていくのか?