圧倒的な熱量と情報量で、読むたびに深く引き込まれる作品でした。戦争、土地、記憶、国家といった大きなテーマを背負いながら、ひとりひとりの人生が丁寧に描かれていて、歴史のうねりの中に生きる個人の存在の重さを痛感させられます。物語のスケールは壮大なのに、どの登場人物にも血が通っていて、読み進めるうちに彼らの喜びや絶望が自分のことのように感じられました。地図を描くことと拳を振るうこと、その間にある矛盾と希望に深く考えさせられる一冊でした。
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発売日: 2022年06月24日
発行元: 集英社
「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
【著者紹介】
小川哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。
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