『買い物する脳』は、消費者の購買行動を脳科学の視点から解き明かした、驚きと発見に満ちた一冊でした。
著者のマーチン・リンストロームは、世界中の消費者を対象とした実験を通して、私たちの脳がどのように購買の意思決定を行っているのかを明らかにします。
従来のマーケティングでは見過ごされがちだった、感情や感覚といった要素が、購買行動に大きな影響を与えていることに改めて気づかされました。
特に印象的だったのは、五感や潜在意識が果たす役割です。
香りや音楽、触感といった要素が、私たちの購買意欲を大きく左右することに驚きました。また、無意識のうちにブランドイメージや広告に影響を受けていることも、興味深い発見でした。
本書は、マーケティングに関わる人だけでなく、消費者として賢い選択をしたいすべての人におすすめです。
脳科学の視点から消費者の心理を理解することで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができるでしょう。
ニューロマーケティングに関心をお持ちの方は、ぜひ、手にとってみてください。