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鎌倉は源頼朝の時代から戦国大名の北条早雲の時代まで日本の一つの中心地であったので、鎌倉を「中世の街」と呼ぶことができると思いますが、この本を読めば、決して鎌倉は中世で終わった街ではなく、文化的には現在においてもなお、日本の一大中心地であることが理解できます。
現在、どうして鎌倉が文化都市として栄えているのか。その理由を追求するかのように、本書では「歴史」「和歌・短歌」「絵画」「映画」の四つの方向から鎌倉を解き明かしていきます。
歴史については、鎌倉が一大政治都市であった時代が江戸時代の長さに匹敵していること、和歌については、北条氏を含めた御家人等から実に多くの武家歌人が輩出されていること、短歌については、いわゆる「鎌倉文士」の中には多くの歌人が含まれていること、映画については、小津安二郎の作品や寅さんなどが撮られた松竹大船撮影所が実は鎌倉にあったということに気づかされます。
グルメやマリンスポーツなどにとどまらない、本当の鎌倉というものに本書を読めば出会うことができます。











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