この本は、恋愛という“感情の嵐”を、哲学という“静かな湖”に映してみる試み。私たちが「なんとなくわかっているつもり」でいる恋愛を、プラトンからレヴィナスまで7人の哲学者の視点で問い直すことで、「本当にそれは恋なのか?」という根源的な疑問を投げかけてきます。著者は、恋愛は実践であり、思考ではないという一般的な反論を想定しながらも、「それでも考える価値がある」と語ります。なぜなら、私たちは時に“恋愛ではないもの”を恋愛だと錯覚してしまうから。暴力や依存、模倣された感情を“愛”と呼んでしまう危険性を、哲学的に照らし出してくれるのです。この本の中で最も印象的なのは、「好きな理由が説明できない」という恋愛の不思議さを、哲学的に肯定している点。キャラクター同士の関係性が、論理ではなく“感情の必然”で結ばれているとき、物語は最も美しくなる。この本は、恋愛を「人生を左右するのに、誰も教えてくれないもの」として捉え、読者に「自分の恋愛は本物だったのか?」と問いかけてきます。それは、物語を創る者にとっても重要な視点。登場人物の恋が“本物”であるためには、読者がその問いに共鳴できる必要があるのです。
狂うのが、愛。憎むのが、恋。
哲学は「恋愛」を語ることから始まった。
クズへの愛はなぜ成立するのか? なぜ私は愛されたいのか? 永遠の愛はどこまで続くのか?
ーーすべて哲学が答えます。
現代に流れる「ロマンティック・ラブ」の幻想を解体する驚愕の哲学入門!!!
紹介するのは、プラトン、デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、
サルトル、ボーヴォワール、レヴィナスの七人。
彼らはそれぞれが違った仕方で人間と世界の関係を捉え、
その人間観の中で恋愛(哲学)を論じている。恋愛とは何かを
考えることは、そもそも人間とは何かを問い直すことを要求する。
本書ではそれらを全体として再構成することで<恋愛>を広い
視野の元で捉え直していく。
【目次】
・はじめに
・第1章:なぜ誰かを愛するのか?--プラトン
・第2章:なぜ恋愛に執着するのか?--デカルト
・第3章:なぜ恋人に愛されたいのか?--ヘーゲル
・第4章:永遠の愛とは何か?--キルケゴール
・第5章:なぜ恋愛は挫折するのか?--サルトル
・第6章:女性にとって恋愛とは何か?--ボーヴォワール
・第7章:なぜ恋人と分かり合えないのか?--レヴィナス
・おわりに
・はじめに
・第1章:なぜ誰かを愛するのか?--プラトン
・第2章:なぜ恋愛に執着するのか?--デカルト
・第3章:なぜ恋人に愛されたいのか?--ヘーゲル
・第4章:永遠の愛とは何か?--キルケゴール
・第5章:なぜ恋愛は挫折するのか?--サルトル
・第6章:女性にとって恋愛とは何か?--ボーヴォワール
・第7章:なぜ恋人と分かり合えないのか?--レヴィナス
・おわりに
すべて見る
新着の本すべて見る
30日間で人気のまとめ記事





すべて見る
小説のまとめ記事





すべて見る
おすすめのまとめ記事





すべて見る
漫画のまとめ記事





すべて見る
趣味のまとめ記事




