おまじないという“ちょっと非日常な思考法”を通じて、自分の中のモヤモヤや不安を“軽くするきっかけ”が詰まった短編集。21のおまじないが具体的に提示されていて、「こう思ったら?」「こうすると?」という問いから日常を見直すヒントになりやすい。
語り口が親しみやすくて肩がこらず、さとうみつろうらしいユーモアもありつつ、読むたび少しずつ心が整っていく感じがする。
ただし「即効で人生が変わる」と宣伝されている部分に対しては、読んだ人の反応に幅があるようで、期待しすぎると肩透かしを受ける章もあるかも。習慣に落とし込むかどうかが効果を左右しそう。