ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2の表紙
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ライト文芸

ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2

小湊悠貴/著 井上のきあ/イラスト
発売日: 2020年01月19日
発行元: 集英社

横浜山手のホテル・猫番館で働くパン職人の紗良。

ここに勤めて早3か月、今日も“事情"を抱えたお客様がやって来るーー

長逗留して新作執筆中の人気小説家は、パンは食べないと言い出し…「黒猫とデニッシュ」、

ベル・スタッフの小夏が猫番館に就職したのは、スイートルームで過ごした贅沢な時間がきっかけで…「おひとりさまスイートルーム」、

特別ディナーをリクエストしたやり手の女性実業家は、パティシエの誠の元婚約者で…「赤い靴のセレナーデ」、

ウェディングパーティーのケーキセレモニーで、新郎新婦はそのサプライズ演出に…「薔薇園で祝宴を」

ーー噛みしめるのはパンのおいしさだけじゃない。おもてなしいっぱいのハートウォームストーリー第2弾!

担当ライター
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の面白い3つの見どころ

  • 苦楽を共に過ごした人との縁(つながり)の大切さ
  • 想像力をさらに掻き立てる章の挿絵
  • 気品あふれる看板猫マダム目線で各話のメインキャラを描いたTea Time

book ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 2 の書評(感想)

1巻では主人公のパン職人紗良や彼女を取り巻くキャラクターたちの過去が浮き彫りになっていました。

各キャラクターたちの心の奥底に触れ心を掴まれていたので、今回もそのようなストーリーかと思っていたら……

まさかのホテルに宿泊されるお客様の1人でもある小説家がターゲット。

どうやら小説を書くためにこのホテルに宿泊しているようです。

でもこのホテルに似つかわしくないだらしのない身だしなみで。しかも、紗良に「今後はパンを出すな」と言い出す始末。思わずその言動に顔をしかめてしまいますが、実はその態度には理由があって。

積み重ねてきた想い出が消えることなくより大切になっていく様子に、瞳は潤み涙がじんわりしてきます。

そして真相にたどり着いたときにはこの作品が持つ心地よい温かさにそっと身をゆだねていました。

次の章ではお待ちかねのベルスタッフの小夏がメインのお話でした。

小夏が1巻で登場したとき印象に残る言葉を放っていたので、気になる存在になっていたのですが。今回はその核心に触れ、彼女の大胆な思想が形成された経緯が明らかに。思わぬ事実にハッと息を飲んでしまいます。

またあるキャラクターとの関係性が見えてきて、こういう繋がりがあったんだと物語を読む目も変わってきます。

そして初めは気づかなかったのですが読み返すと各章の始まりにはそのチャプターでメインとなるパンが描かれています。

このイラストを想像しながら読めば、より深くこの作品を味わえそうです。

また、エピソードの終わりには毎回ホテルクラシカルの看板猫でもある気高いホテルの看板猫マダム視点のTea Timeが登場します。

各話の主人公の知られざる素顔が垣間見え、この作品がより面白くなること間違いなしです。

是非一度ご覧ください。

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