60代の著者が3つの大学(1校目は短大)を渡り歩いた経験や勤務先で見聞きしたことを書いたもの。
象牙の塔の内情がわかるのは面白いが、本当に実話なら、関西のKG大学で国際学部の立ち上げに関わった国際政治学者、ということで匿名も何もないのではないか。身バレを恐れるふうがもうパロディなのかと思わせる。
身バレは自業自得だが、周囲の人には仮名で描かれる他の登場人物が誰かもわかってしまうわけで、面白おかしく書かれていい迷惑だろう。著者自身については大学を移ることでステップアップして苦難も切り抜けてきた、言わば武勇伝なので、自己満足の1冊、という気もする。