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動物園飼育員としての豊富な経験をもとに綴られた本書は、動物たちの生と死を、温かくも率直な言葉で描き出していました。
著者の動物に対する深い愛情がひしひしと感じられ、それぞれの動物との出会いや別れが、まるで自分自身の出来事のように心に迫ってきます。
動物の死という、私たちが普段目を背けがちなテーマを正面から捉え、命の尊さ、そして有限であることを教えてくれました。
特に印象に残ったのは、著者が動物の死を通して感じた「生きた証」という言葉です。
動物たちは短い一生の中で懸命に生き、その姿は私たちに多くのことを教えてくれます。
本書を読むことで、動物だけでなく、自分自身の生についても深く考えるきっかけとなりました。