物語の冒頭では、主人公・黒瀬令児が担任の先生と進路相談をしており『普通の学園モノ』を彷彿とさせます。しかし、作品を読み進めていくうちに令児の家庭の複雑さが少しずつ明らかになっていきます。令児は、認知症の祖母の面倒を時々見ているヤングケアラーです。更に、令児の兄は暴言を家族に吐き、自分の部屋から引きこもってほとんど自宅から出ない問題児でした。令児の父親も全く登場しません。更に読み進めていくと、令児を取り巻く環境が明らかになります。同級生で幼馴染の男子・玄(ゲン)。彼は令児のことをパシリとして利用しています。令児は、普段から玄にタバコを買うよう命令されているため、地元のコンビニでいつも通りタバコを買おうとします。しかしある日「制服の方にタバコを販売できない」と見知らぬ女性店員から注意されてしまいます。令児は家に帰宅後、ひきこもりの兄のために唐揚げを買おうと再度コンビニに向かいます。そこには、先ほど令児を注意した女性店員がいました。その女性店員は令児があこがれていた、美しいアイドル『青江ナギ』だったのです。令児が彼女と出会ったことにより動き出す物語。きっとその先の展開は、誰も予想できません。令児はナギと心中するのか、それとも他の誰かと心中するのか?令児は心中を中止し、町から脱出するのか・・・。是非お読み下さい。
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発売日: 2020年07月17日
発行元: 集英社
何もない町、変わるはずもない日々の中で、高校生の黒瀬令児は、“ただ"生きていた。家族、将来の夢、幼馴染。そのどれもが彼をこの町に縛り付けている。このまま“ただ"生きていく、そう思っていた。彼女に出会うまでは──。生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今"を映し出すワールドエンド・ボーイ・ミーツ・ガール、開幕──。
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