ありがとう
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Twitterで動画がバズったこともある犬のフォトエッセイです。
文章も写真も飾り立てたものではなく、農家で暮らす柴犬の日常をただ温かく見つめているという雰囲気がとても良いです。
それから印象的なのは、この犬が作者にとっては2匹目に迎えた犬だということ。
1匹目の犬を亡くした経験があるためだと思いますが、文章の端々に別れへの恐れや何気ないその一瞬を残しておきたいという強い愛情を感じるのです。
ただ楽しいことばかりではない、この時間がいつまでも続くわけではない、けれども犬が傍にいる今は何にも代えがたく素晴らしい…。
犬を飼っている方は特に共感できるエッセイだと思います。
農家で楽しそうに過ごしている犬の写真を見るだけでも癒やされますよ。