この物語の主人公は優子。
苗字が4回変わった女の子です。
このように紹介されたら
「4回?
大人の都合に振り回された子供、
可哀想な子が主人公なの?」と
思う人が多いのではないでしょうか。
この小説の女の子は
血は繋がっていなくても出逢った家族に愛情を
いっぱい注がれていることが随所に垣間見えます。
血が繋がっていないからこそ、
相手を気遣える部分もあり、素敵な関係になれることも
あるのかもしれないと感じました。
家族よりも大切な家族
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つときーー。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。
解説・上白石萌音
この物語の主人公は優子。
苗字が4回変わった女の子です。
このように紹介されたら
「4回?
大人の都合に振り回された子供、
可哀想な子が主人公なの?」と
思う人が多いのではないでしょうか。
この小説の女の子は
血は繋がっていなくても出逢った家族に愛情を
いっぱい注がれていることが随所に垣間見えます。
血が繋がっていないからこそ、
相手を気遣える部分もあり、素敵な関係になれることも
あるのかもしれないと感じました。