『亀渕昭信のロックンロール伝 〜ビートルズ以前、16歳の僕はドーナッツ盤に恋をした』の読書感想文をご紹介します。
本書は、1950年代の洋楽シーンを舞台に、著者自身の音楽体験と、当時の社会背景を交えながら、ロックンロールの誕生と発展を描いた作品です。
本書は、単なる音楽史に留まらず、著者の個人的な記憶や感情が織り交ぜられ、読者はまるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
ドーナッツ盤に恋をしたというタイトル通り、レコードに対する愛情や、音楽への情熱が伝わってきます。
また、エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーなど、当時のスターたちのエピソードも満載で、彼らの人間像や音楽に対する姿勢を垣間見ることができます。
本書は、ロックンロールが単なる音楽のジャンルではなく、社会現象であったことを教えてくれます。
1950年代のアメリカは、人種差別や冷戦など、様々な問題を抱えていましたが、ロックンロールは、若者たちの心を解放し、新しい文化を創り出す原動力となりました。
『亀渕昭信のロックンロール伝』は、ロックンロールファンはもちろん、音楽好き、歴史好き、そして青春時代を懐かしむ人々にとって、必読の一冊と言えるでしょう。