『ハーバードの美意識を磨く授業』の読書感想文をご紹介します。
本書は、AI時代に人間が創造すべき「価値」について深く考えさせられる一冊でした。
著者のポーリーン・ブラウン氏と山口周氏が説くのは、論理やデータだけでは測れない「美意識」の重要性です。
本書を読んで最も印象的だったのは、AIがどれほど進化しても、人々の感性に訴えかける美しさや、共感を呼ぶ価値は創造できないという点です。
それは、人間の五感や経験に裏打ちされた直感、そして感情に深く根差しているからです。
企業が「意味のイノベーション」を生み出すためには、顧客が「なぜそれを欲しいのか」という問いに対し、数字では測れない美的な価値で応える必要があると感じました。
この本は、これからの時代を生き抜くために、私たち一人ひとりが内なる美意識を磨くことの重要性を教えてくれる、示唆に富んだ内容でした。