人材派遣会社で働く初芽が主人公です。
営業部での成績が上がらず上司から𠮟責され続けていましたが、会社中の使えない社員が集められたという噂のAI推進部へ異動になってしまい・・・というところから
物語が展開されていました。
生産性の低い社員は「無能」と淘汰される雰囲気がある現代社会に対して、
そういった社員は「無能はこと」を理由だけで
会社での理不尽に耐えなければならない存在なのかを
投げかけるような小説でした。
生産性が低くても、人に寄り添うような仕事ができる人も
必要で、向上心の塊でライバルを蹴落とすような頑張る人も
必要だと思います。
世の中バランスだと感じます。
どちらかに偏るのではなく、お互いの強みや弱みを認め
補いあうチームが理想だと思いました。