ありがとう
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ある事件をきっかけに犯人となってしまった主人公。自分は犯人ではないと叫んでも、誰も信じてもらえずにただ、犯人である証拠だけが次々と浮上する。
こうして、かってに犯人にされて世間に疑いをもたれていた段階では、読み手もだんだんと心理的に追いつめられて、読むのに苦しくなっていました。
しかし、そんな中徐々に信じてくれる仲間や協力してくれる人たちが現れてきたのは救いでした。犯人にされたまま警察から追われる身ではありますが、最後まで逃げて欲しいと応援しハラハラしながら読みました。
この作品は、ただの冤罪という問題だけではなく、ありきたりな時間が一番幸せだと言う事や信頼と裏切りが背中合わせにありその駆け引きが怖いなぁと思わせる作品でした。