新刊が出ているのを見て続きが気になり、即手に取ってレジへ。
あまり表情が動かない印象のある猫猫でも、甘いものは好きなのだな、とほっこりしました。
里樹妃に毒を盛った犯人を特定するために、壬氏の命令で柘榴宮に手伝いに行った猫猫。
柘榴宮の主人・阿多妃は、35歳という妃の中では最年長ではあっても、まだまだ美しく格好良い人物です!
栄養価が高いハチミツの貴重さや危険性など、今回もとても役に立つ知識が上手く描かれています。
ハチミツをつけた指を猫猫に舐めるように言いながら迫って来る壬氏には、粘着度がアップした…? と思う事でしょう。
今回の巻には、まあまあな頻度で、里樹妃が登場。
前回は、わがままな女の子だな…という印象を持った里樹妃でしたが、今回の話で印象は間違いなく一変します。
まだまだ恋に恋するような幼い年齢の少女が、何故後宮という特殊な場所にいるのか、里樹妃と阿多妃との関係に考えさせられてしまいます。
謎を解いた猫猫も以前、養父である羅門が言った「全てを日の元にさらさない方が良い」という言葉を実践した時には、その言葉の重さに読者も深く共感してしまうことでしょう。
阿多妃が最後に言った言葉に猫猫だけではなく、読者の方も気になってしまうかもしれませんが、解かなくても良い謎はあるのです。
もし、真実が分かっても、それは心の中に仕舞っておくべきことかもしれません。
後宮を解雇された猫猫のその後にも注目です!
壬氏に赤面するレアな猫猫が見られますよ!