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この本は、ソフトウェア開発現場で起こりうる42もの失敗事例を具体的に紹介しており、まるで自分が開発現場にいるかのような臨場感がありました。
各事例は、企画段階から実装、そして品質管理に至るまで、開発のあらゆるフェーズを網羅しており、それぞれの失敗の原因と、それを防ぐための対策が丁寧に解説されています。
特に印象に残ったのは、「なんでもできる『全部入りソフトウェア』」という事例です。
機能を詰め込みすぎた結果、誰も使いこなせないシステムになってしまうという、よくある失敗パターンを具体的に示しており、共感できる部分も多かったです。
この本は、単に失敗事例を紹介するだけでなく、読者に「なぜ失敗が起こるのか」という根本的な原因を考えさせるきっかけを与えてくれます。
また、各事例の最後に「教訓」がまとめられているため、今後の開発に活かせるヒントがたくさん得られます。