ありがとう
0
定年退職した元刑事、神場には心残りな事件があった。妻とお遍路の旅に出かけて間もなく16年前を思い出させる事件が起こる。
四国で霊場巡りをしながらも事件のことを考える神場と、電話で連絡を取りながら懸命に捜査を続ける後輩であり、娘の恋人でもある緒方。
旅での出会いがヒントになって神場は犯人逮捕に導くことができる頃、八十八か所の霊場巡りが結願する。回想シーンと交互に描かれるのは珍しくはないが、時間的に並行しながら県警と四国を行ったり来たり、というのが新鮮に感じた作品。