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吉村昭著『背中の勲章』の読書感想文をご紹介します。
本書を読み、戦争の悲惨さと、その中で生き抜いた人々の強烈な生き様が深く心に刻まれました。
特攻という極限状態に置かれた若者たちの葛藤や、残された家族の悲しみは、想像を絶するものでした。
本書は、単なる悲劇の物語ではなく、それぞれの人物が背負った宿命や、その中で見出したわずかな希望、そして何よりも生きるということへの執念を鮮やかに描き出しています。短い言葉の中に凝縮された感情の重みに、何度も胸が締め付けられました。
「背中の勲章」というタイトルが示すように、彼らの背には、生きた証、そして決して消えることのない勲章が刻まれているのだと感じました。
この本を通して、平和の尊さ、そして過去の出来事を決して忘れてはならないという強いメッセージを受け取りました。