小豆色の阪急電車が描かれていてミニチュアのようで可愛らしいなと思い、手に取りました。
この本は阪急今津線にスポットを当てていて、目次には実際にある駅名が並んでいます。
全体としては恋愛要素が強めで初々しい恋の始まりから、残念な年上彼氏、ミリオタ男子など…個性的なキャラクターもたくさん!
登場人物たちの想いがギュッと凝縮された物語には、心に突き刺さってくるものがあり、
自分も登場人物のひとりになっているかのような感覚を覚えます。
物語の舞台は、関西。
心が温まるような関西弁や、関西人に多いお節介が絶妙にいい味を出していて、物語の重要な役割を果たしていました。
そして、関西ならではの豆知識も多いです。
その情報が自分に吸収されていくほどに登場人物たちに一歩、また一歩と近づいていくようで、物語の中の同じ舞台に立っている気持ちになれました。
一期一会の出会いも大切にしたい、という気持ちが芽生えてくる本になっています。
人の温かさも感じることができる物語なので、この先もずっとそばに置いていたいと思える一冊になるかもしれません。
また、実際に阪急今津線の電車に乗車して、この作品をより身近に感じて楽しむこともオススメですよ!