海派だけどこの本を読んでる間はずっと森のことを考えていた。どんどん大きくなっていく森に拳を握りながら入る。でも時々出てきては、また唇を噛み締めて入る人たち。主人公は森に入ってから1度も出てこなかった。
中心はどこで、今はどこだろう。私の森は、
第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!
ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。
高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った感動作。
解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。
豪華出演陣で映画完成!
外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。6月8日公開。
「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
海派だけどこの本を読んでる間はずっと森のことを考えていた。どんどん大きくなっていく森に拳を握りながら入る。でも時々出てきては、また唇を噛み締めて入る人たち。主人公は森に入ってから1度も出てこなかった。
中心はどこで、今はどこだろう。私の森は、