『木曜日にはココアで』の続編。連作の登場人物の生活がそれぞれ掘り下げられる感じ。
前作が好きだった人には嬉しい続編だけど、ストーリー的に進展する感がないので、イラストと一緒に絵本のように楽しむ一冊。
(あればだけど)ゲスト用の部屋の枕元なんかに置いたら気が利いている。
【まだ起きていないことを「楽しみだなぁ」って思える想像力が、未来を創っていくもの】
絵本のようなつくりで、素敵な絵と癒される文体に疲れた心がホロホロとほぐれていくのを感じた。(視覚に訴えかけてくる食べ物の絵に完全に心を掴まれました★)生きていると思い通りにいかないことばかりで、嫉妬したり卑屈になったり少し見栄を張りたくなったり頑固になったりするけれど、普通の日常の中にささやかな幸せを見出すことができるようになると、明るい光が差し込んできて見えてくる景色が変わるんだろうな。明日への活力がもらえる大切な一冊。