アガワ弘之
アガワ弘之さんの作品は、どれも人間の本質と向き合った名作ばかりです。彼が描く人間の心理や現代社会の問題を緻密に描いていることで有名ですよね。短編も長編も、その完成度の高さは圧巻。主人公たちのさまざまな表情が見えるかのように、読者の心に深く刻み込まれます。さらに、ストーリーテリングのテクニックも秀逸。一読すれば、あなたもきっとアガワ弘之さんの世界に引き込まれることでしょう。どんなに忙しくても、彼の小説を読む時間だけは惜しまない読者が多いのも納得です。まだ読んだことがないあなたも、ぜひ一度、彼の作品を手に取ってみてください。
『海軍こぼれ話』
徴兵されて陸軍に入隊することを危惧して海軍に奉職した著者が、海軍提督三部作『山本五十六』『米内光政』『井上成美』や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、実体験や取材メモをもとに綴ったエッセイ五〇篇。海軍軍人のスマートさ、一方での蛮勇・武勇伝・失敗談など、豊富な体験を基に人間味たっぷりに描く“わがネイビー賛歌”。
単行本未収録の講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。
「ネイビーはスマートネスを以てモットーとする」陸軍とちがい敵性国語廃止などと野暮なことは言わなかったけれど……(「青春の旅立ち」)
制服の海軍士官は雨の日でも傘をさすことを許されていない。外出中にわか雨にあったらどうするか? 中尉はこう教わった。「ゆっくり濡れてこい」(「なぜ負けた」)
「お前は何故海軍を志願したか」「はいッ、陸軍がきらいだからであります」試験官の中佐がニヤッとした。(「人のいやがる軍隊に」)
「海軍士官はまずジェントルマンたれ」と知性と教養の涵養を唱えた兵学校長こそ、井上成美中将その人であった。(「われらが知性」)
著者自ら「海軍のよき伝統とは言い条、いつどんなかたちで海軍生活をしたかによる」と記す通り、よき時代に巡り合わせた経験が主となってはいるが、初出が週刊誌連載だったこともあり、軍隊の悲惨さ愚かさから潜水艦のトイレ事情などの裏話まで、読む者を飽きさせない多彩なエピソードに満ちている。
【目次より】
こぼれ話の始まる話/青春の旅立ち/なぜ負けた/カールビンソン/仰ぐ誉れの軍艦旗/サセコイ/へんな英語/ヘル談哀話/まあうれしい/艦長自ら操艦しつつあり/人殺し/軍人勅諭/よく学びよく遊び/町人服/大蔵省は海軍省/泥水すすり草をかみ/気ヲツケラレマス/人のいやがる軍隊に/六ツかしござる/ドナウ河の水深/靴磨き海軍/見て地獄/次元が低い/逆ごよみ/ミッドウェー/われらが知性/乱数表/腐れ士官の捨てどころ/坊さんパイロット/海軍馬鹿/ネルソンと東郷/親英派と親独派/罐焚き/侯爵の植木屋/文壇海軍見立て/航空母艦の幽霊/公用特急券/少将の墓/海軍士官とフランス語/狸の親ごころ/ロイヤル・サルート/オモチャの造船所/海軍糞尿譚/満艦飾/遺骨還送/女たちの大東亜戦争/ラッタルはかけあし/考課表/日付変更線/こぼれ話の終る話/講演録「日本海軍の伝統と気風」
| 作者 | 阿川弘之 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2023年05月25日 |
『目覚めると、ひとりだと気づく 家族が過ごした最期の日々』
家族との別れの「割り切れなさ」に向き合う
誰もが等しく経験する最愛の人との別れーーかけがえのない家族の死とどのように向き合い、悲しみから始まる新たな人生を過ごしているのか。
月刊「文藝春秋」に掲載された魂の記録、ベストセレクション。
「私は、氷みたいに死にたいの。
氷って溶けたらなにもなくなるでしょ」(吉行あぐりさん)
母、吉行あぐりさんの最期の日々を通して長く生きることの楽しさと恐ろしさを知った介護の七年を語った女優の吉行和子さん。
わたくしは死んではいけない
わたくしが死ぬときあなたがほんたうに死ぬ
と歌に詠んだ永田和宏さん。
「いつまでも打ち沈んで嘆いていたら、二度と誰にも相手をしてもらえなくなるような気がして、無理して元気を装うのです」と語る小池真理子さん。
悲しみと向き合う実体験の中からしか生まれない言葉の数々が心に迫ってきます。
「死は人生の物語を跳躍させる」
と書く柳田邦男さんの言葉にそっと背中を押される、新たな人生を踏み出すための一冊です。
【目次】
Part1. 母との別れ
吉行和子「吉行あぐり107歳の看取り記」
Part2. 父との別れ
阿川佐和子「お父ちゃんのおかげ」
Part3. 妻との別れ
眉村卓「闘病の妻へ 一七七八の短い物語」
加賀乙彦「妻の死」
永田和宏「亡き妻・河野裕子と詠んだ相聞歌千百首」
Part4. 夫との別れ
曽野綾子「青い空から三浦朱門の声が聞こえる」
小池真理子 「『かたわれ』の死を書く」
Part5.
柳田邦男「愛する人を看取る4つの約束」
インタビュー 垣添忠生(日本対がん協会会長)/秋山正子(白十字訪問看護ステーション統括所長)/樋野興夫(順天堂大学名誉教授)
| 作者 | 阿川 佐和子/加賀 乙彦/小池 真理子/曽野 綾子/永田 和宏/眉村 卓 |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2026年04月17日 |
『ブータン、世界でいちばん幸せな女の子』
年齢や環境で、距離が変わるから面白い。
そんな‶女友だち”の物語を書きました。--阿川佐和子
忘れられていた彼女は、誰よりも明るい大人になっていた。
いつの頃からか、私は生涯の友というものを望まなくなった。女はいっときの悩みを共有できるともだちがいればじゅうぶんなのだ……。
四十を過ぎて、そんなことを思っていた頃、伯父の介護に通っていた病院で、「覚えてない? この顔」と、嬉しそうに駆け寄ってきた女性がいた。
彼女の名前は、丹野朋子さん。中学の同級生で、昔は存在感ゼロだった。太っていて、「ブータン」と呼ばれていた。
アラフォーになって再会した彼女は、ブータンという国に暮らしている人びとのように、世界一幸せ度の高い人間になるというのが、人生の目標になっていた。そして彼女は、夢を実現しているらしい。
ブータンに強引に連れられて、私は生まれて初めてカラオケボックスに行った。深呼吸するように、自分の思いを吐き出していた……。(第1話「ブータンの歌」より)
不思議な存在感のある「ブータン」をめぐって、さまざまな女性たちの人生が交錯する。
せつなさに胸が熱くなる、女友だちの物語。
文庫解説:中江有里
ブータンの歌/カモメの子/垂直のリンダ/黄昏のストレンジャー/花束のわけ/母の歌
| 作者 | 阿川 佐和子 |
|---|---|
| 価格 | 869円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年09月03日 |
この度ご紹介させていただいた作品が、あなたにとって新たな世界観を開く典型的な一冊になることを切に願っています。手に取る人すべてに、アガワ弘之さんの奥深い創造力と、折り紙のように繊細で複雑な物語の構造がしっかりと伝わることでしょう。彼の作品は、ただのエンターテイメントに終わることなく、常に読者の心を刺激し、思考を巡らせる余地を与えてくれます。
彼の作品から読み手は、楽しみながらも深い思索に引き込まれるほどのドラマが繰り広げられ、それはまるで鮮やかな色彩で描かれた魅力的な絵画のよう。そして何よりも圧巻なのが、そこに散りばめられた言葉の一つ一つが持つ深みと力強さ。その一つ一つが緻密な思考と情熱に裏打ちされ、それが唯一無二の物語を生み出しています。
気付けば、彼の世界観に敬意を払うあまり、あなた自身が作品の一部になっていることに驚愕するかもしれません。その結果、作品から得られる洞察や教訓が、あなた自身の人生観を豊かにするはずです。
繰り返し読むほどに新たな発見があり、味わいが増す。それがアガワ弘之さんの作品の醍醐味です。私自身、何度も手に取り、感動のあまり溢れ出る言葉を、ふとした瞬間に思い出します。
あなたも一度、アガワ弘之さんの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見と感動が待っていることでしょう。そして、あなたの人生にとって大切な一冊になることでしょう。それが確信に変わる日を、私もあなたと一緒に待ち望んでいます。質の高い物語と共に、語られる人間の奥深さと真実、それがアガワ弘之さんの作品から得られる最大の贈り物です。
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