恐怖の帝王の非ホラー作品4選!

恐怖の帝王と聞いて思い浮かぶ彼の作品群。しかし、本当に全部が怖いだけかというと意外にもそうではありません。今回、ちょっと意外な彼の非ホラー作品4選をご紹介します。一つ目は中学生の日常を描いた青春群像劇、人間ドラマに魅了されます。二つ目は保育士が主人公のヒューマンドラマ、コミカルな要素も満載。三つ目は名探偵が活躍するミステリー、皆さんも一緒に考えてみてはいかがでしょうか。最後は、鬼才が描くSF世界。恐怖の帝王からは想像もつかない独特な世界観に引き込まれます。怖さだけではない、意外な一面をぜひ堪能してみてください。
『グリーン・マイル(上)』

世界中が涙したあの名作が17年を経て蘇る
大恐慌の嵐が吹き荒れる1932年のアメリカ南部、コールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房。刑務所内の電気椅子へと続く通路は、床に緑のリノリウムが張られていることから通称〈グリーン・マイル〉と呼ばれている。
ここに、双子の少女を強姦殺害した罪で死刑が確定した黒人男性ジョン・コーフィが送られてくる。看守主任のポールは、横暴な新入り看守や、問題ばかり起こす兇悪な死刑囚への対応に日々追われる一方で、巨体ながら穏やかでいつもさめざめと泣いているコーフィに一抹の違和感を抱いていた。そんなある日、ポールはコーフィの起こしたある奇跡を目の当たりにしてしまう……。
全世界で驚異的ベストセラーとなり、映画も大ヒットしたエンタテインメントの帝王による不朽の名作が、日本では17年の時を経て蘇る!
【編集担当からのおすすめ情報】
本作は、言わずと知れたホラーの帝王スティーヴン・キングの代表作です。アメリカでは1996年、日本では翌97年に初版され、全世界で大ベストセラーとなりました。
日本では17年ぶりの復刊にあたり、翻訳は初版と同じ白石朗さん、装画は『11/22/63』などのキング作品でおなじみの藤田新策さん、カバーデザインは今年度の「講談社出版文化賞 ブックデザイン賞」を受賞した名久井直子さんが担当されます。また下巻巻末に収録された解説原稿は、長年のキングファンである作家の冲方丁さんに執筆いただきました。
キングファンの方はもちろん、日頃海外文学に触れる機会のない方も、初版の時はまだ子供だった若い方も、世界屈指のストーリーテラーによる圧倒的な世界をご堪能ください。
作者 | スティーヴン・キング/白石 朗 |
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価格 | 891円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2014年07月08日 |
『スタンド・バイ・ミー : 恐怖の四季秋冬編』

作者 | King,Stephen,1947- 山田,順子,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1987年03月 |
『11/22/63 上』

作者 | スティーヴン・キング/白石 朗 |
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価格 | 979円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2016年10月07日 |
『トム・ゴードンに恋した少女』

ハイキング中に口論を始めた母と兄。9歳の少女トリシアは、黙って用を足そうとコースから外れ、近道で戻ろうとして迷子になる。早々に食料は尽き、スズメバチが襲いかかり、下痢や高熱で衰弱する中、唯一の心の支えはウォークマンから聞こえる野球中継、守護神トム・ゴードンの活躍。しかしそんな少女を正体不明の「何か」が狙っていたー。極限の状況を描いたサバイバルサスペンス!
作者 | スティーヴン・キング/池田 真紀子 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2024年10月08日 |
それでは、今回は「恐怖の帝王の非ホラー作品」を4つ紹介してきました。一見、絵柄やストーリーの一部分は恐怖を感じるかもしれませんが、多面的で深いメッセージ性を持つ作品ばかりです。それぞれに個性があふれ、ホラーよりも人間ドラマ、サスペンス、ミステリー要素が強い作品が多いのも特徴です。また、恐怖の帝王であるだけに、描写や表現力はもちろん見事で、読み終えたあとは心が揺さぶられること間違いなしです。
「こんなに怖い人がこんな感動的な作品を書いているなんて!」と思うかもしれませんが、実際には恐怖も感動も同じ"人間の感情"から生まれるもの。恐怖を描くことができる人間は、人間の心を深く掘り下げることができる作家なので、非ホラー作品も必然的に深みが出てくるのかもしれませんね。
してみてわかったんですが、恐怖の帝王の作品はどれもこれも「人間」がテーマなんですよね。恐ろしさだけでなく、喜びや悲しみ、驚きや切なさといった様々な感情を描き出すことに長けています。なので、ホラーが苦手な方でも、こういった非ホラー作品は楽しめるのではないでしょうか。
あまりにもユニークで非ホラーなのに胸締まる作品ばかりなので、何度でも読み返し、新たな発見に感動すること間違いなしです。「恐怖の帝王」というイメージだけにとらわれず、彼の描く"人間像"もぜひ読者の皆様に楽しんでいただきたいと思います。
皆さんが今回紹介した作品を読むことで、新たに隠れていた恐怖の帝王の一面を発見できればと思います。そして、これをきっかけに彼の恐怖以外の作品にも触れてみて欲しいなと願っています。
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