津田梅子を知る本 おすすめ8選 生涯・何した人?

津田梅子の刺激的な人生や卓越した功績は、多くの作者によりさまざまなアプローチで描かれてきました。彼女がアメリカに渡り、女性のための教育を日本にもたらした瞬間や、多難を乗り越えて学んだ英知は数々の作品から垣間見ることができます。また津田梅子自身を主人公とした物語は、彼女の意志や行動力が如何に世界を変えたかをリアルに感じ取ることが可能です。また、伝記だけでなく、津田梅子の思想や彼女が目指した女性像について分析した作品もあり、豊富な観点から梅子の魅力を再発見できますよ。
『津田梅子 科学への道、大学の夢』

津田塾大学の礎を築き、日本における女子英語教育の先駆者である津田梅子は、アメリカ留学中に生物学を専攻し、将来を嘱望された優秀な研究者であったことはあまり知られていない。帰国後なぜ生物学者への道を歩まなかったのか、歩めなかったのか。科学とジェンダーの視点から梅子とその時代を描き出す。
プロローグ
第1章 アメリカに渡った少女
津田仙と農学
少女たちのアメリカ
華族女学校の英語教師
再留学の夢とその実現に向けて
第2章 ブリンマー大学と生物学
ブリンマー大学の生物学科
ブリンマーの梅子
第3章 生物学者への道
ウッズホールの夏
モーガンとの研究
葛藤と帰国
生物学との決別
第4章 英学塾の裏側で
女子高等教育不要論
熱血童女
別れの日々
第5章 塾から大学へ
星野あいとブリンマー留学
戦時下の理科創設
「真の大学」へ
エピローグ
謝辞ーーあとがきに代えて
アメリカ東部関連地図
作者 | 古川 安 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 東京大学出版会 |
発売日 | 2022年01月21日 |
『津田梅子 : 女子教育を拓く』

作者 | 高橋,裕子,1957- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2022年09月 |
『津田梅子』

岩倉使節団とともに渡米した津田梅子は,約一一年間ピューリタンの気風の中で文学・美術の薫陶を受けた。帰国した日本では女子留学生を活用する体制は整っておらず,三年後ようやく設立された華族女学校の教授に任命されたが,その職にあきたらず,ブリンマー大学に留学,さらに欧米の女子教育を視察後,女子英学塾を創立する。「知性と性格の力を備え,自分で思考できる女性」を育てるという理念を掲げて,女性の解放をめざしたその一途で着実な歩みは,教育の危機が叫ばれる今日,教育を再考するとき示唆を与えるものであろう。
目次(内容と構成)
第一章 渡米とその背景
小さな使節団/旅路/アメリカの歓迎ぶり/留学生の任務/時の教育事情/女子教育の建前と本音
第二章 最初の女子留学生
応募した五人の少女/津田仙と西洋との出会い/梅子の誕生と仙/梅子の留学
第三章 アメリカ時代
ワシントンの共同生活/けなげな決意/ランマン夫妻の愛情/梅子と出会った頃/アメリカの家/梅子の受洗/受洗の動機/天からの授かり物/
情操教育と社会教育/日本人の誇り/情愛の中で育つ/アメリカ生活の終わり
第四章 帰国
旅日記/アメリカの娘/アメリカとの別れ/荒れた航海/母国の異邦人/「幸せ」と「義務」/仕事を持つーー失望の日々/使命の自覚
第五章 模索と失意
仙の事業と進取性/結婚について/捨松の結婚/愛なき結婚を拒否/自分の選択/女性の地位に対する憤り/臨時雇いの仕事/
幻の伝記/伊藤博文との再会/桃夭女塾と伊藤家
第六章 華族女学校と鹿鳴館時代
日本初のバザー/華族女学校に就職/人形のような少女たち/鹿鳴館で踊る/学外の活動/猿真似を戒める/再留学決まる
第七章 ブリンマー留学
生物学を専攻/学生生活/帰国の決断/奨学金の設立
第八章 塾設立に向けて
塾設立の構想と試練/女子教育のヴィジョン/日本女性と教育/ヘレン・ケラーに会う/イギリス女子教育の視察/
ヨーク大僧正の励まし/オックスフォード滞在/ナイティンゲールとの会見/決意を固める/機は熟した
第九章 女子英学塾開校
アメリカの後援組織と開校/教育の性/塾の成長/アナの友情と人的支援/サムライの娘/英語教育の特色/塾の基礎固まる/新しい女性への期待/
独自のフェミニズム/熱血教師、梅子/学生との生活/休養の旅と父の死/高まる塾の評判/教壇から遠ざかる/入院/病床での試練/大学への準備
第一〇章 大震災と復興
関東大震災と復興資金集め/友人たちの献身/最期
結び
日本人に成る/近代国家にふさわしい女性/女性の地位の向上/教育とキリスト教/科学と信仰/日本の紹介/歴史感覚
あとがき
津田梅子年譜
参考文献
索引
作者 | 古木 宜志子 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 清水書院 |
発売日 | 2016年08月01日 |
『津田梅子(995;995) 明治の高学歴女子の生き方』

《概要》
津田梅子は、日本女性の知的解放にその生涯を捧げた。明治初期に、わずか7歳で日本初の女子留学生として渡米。帰国後、母国の男尊女卑の姿に新たな女子教育の必要性を感じ、アメリカの大学で学び直し、女子高等教育の発展に尽力する。生涯独身を貫き、そのキャリアを全うした梅子。良妻賢母が当たり前だった時代に、高学歴女子はどのような人生の選択を迫られたか。現代女性の生き方と照らし合わせながら論じる。
《目次》
はしがき
第1章 戦前の女子教育と岩倉使節団
一、日本の女子教育の歴史
江戸時代の女子教育/明治時代の初等教育/女子の中等教育/初めての高等教育
二、アメリカでの女子高等教育
女子教育の発展/地域性が色濃く出た女子高等教育/共学大学と女子大学での女子教育の違い
三、岩倉使節団の女子留学生
ペリー来航の衝撃/岩倉使節団の派遣/女子留学生の選抜/教育制度の向上に尽力した森有礼/文部大臣、森有礼
第2章 津田梅子の幼少期と渡米
一、父のアメリカ滞在と梅子への期待
梅子の父・仙の人生/仙のアメリカ滞在と帰国/明六社、キリスト教学、農社農学校、農業雑誌/梅子の幼少期の教育
二、ワシントンDCとランメン家
第二の父母、ランメン夫妻/少女時代の梅子の教育/帰国後の梅子
第3章 アメリカの大学へ留学する
日本での悶々とした生活/ブリンマー大学(Bryn Mawr College)/二代目学長ケアリ・トマス(Carey Thomas)/ブリンマー大学における津田梅子/モリス夫人の基金
第4章 帰国後の梅子と津田英学塾
帰国後の8年間/女子英学塾の創設/女子英学塾の設立当初の話題/もっとも重要な人物アリス・ベーコン/アナ・コープ・ハーツホン/女子英学塾の発展と梅子の活動/梅子の死とその後
第5章 山川捨松と永井繁子
一、良妻賢母を貫いた捨松
兄・山川健次郎の活躍/ヴァッサー・カレッジ(大学)へ入学/帰国後の苦悩と恋物語/大山巌との結婚/鹿鳴館の華とそれ以降/夫・巌と捨松の最期
二、音楽家、妻・母として生きた繁子
兄・益田孝と繁子の幼少期/共同生活とアボット家への寄宿/外吉との出会いと結婚/音楽教師としてのキャリア/夫婦生活と懐旧の旅/それぞれの死と残された子ども達
第6章 三者三様の生き方と現代への含意
三人の共通点と異なる点/現代の女性の学歴像/現代の女性の労働/年齢別と学歴別にみた女性の労働参加率/結婚を含めた女性のライフコース/独身にとどまっている理由/この先を予想する
あとがき
参考文献
作者 | 橘木 俊詔 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 平凡社 |
発売日 | 2022年01月18日 |
『津田梅子 (レジェンド伝記)』

作者 | もかん/髙木まさき/茅野政徳/中川千英子 |
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価格 | 1222円 + 税 |
発売元 | 学研プラス |
発売日 | 2019年10月17日 |
『津田梅子 女性の地位向上に力をつくした教育者』

2024年の新五千円札の肖像画に選ばれた津田梅子の伝記まんが。
津田梅子は、日本初の女子留学生の一人として、わずか6歳でアメリカに渡る。帰国後は日本女性の地位向上の必要性を痛感して、女性のための学校づくりに奔走し、やがて女子英学塾、後の津田塾大学を創設することになる。
今よりもっと女性の地位が低かった時代に、女性が自分の意志で未来を選択し自立していく力が必要と考えた明治時代の女性教育者の生涯を、学習まんがで楽しくわかりやすく伝える。
まんがの欄外には、用語説明や豆知識を掲載。さらに巻末には、年表や関連人物紹介、名言などの資料が付いて、より深い学習に役立てることができる。
序章 日本の女子教育のパイオニア
一章 6歳の女子留学生
二章 アメリカでの日々
三章 女性のための学校をつくりたい!
四章 教師か研究者か
五章 女子英学塾を開校!
終章 受けつがれる意志
作者 | 針田りん/高橋裕子(津田塾大学学長) |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | Gakken |
発売日 | 2024年04月25日 |
『津田梅子 日本の女性に教育で夢と自信を』

新しい五千円札の顔になる予定の女性、津田梅子。わずか6歳で留学して、11年後に帰国したときに彼女を待っていたのは、まだ女性の地位が低い日本社会でした。日本語もすっかり忘れ、アメリカで学んだことをいかす場もなく、失望する梅子。でも、その信念は揺るぎなく、自らその場をつくり、若い女性たちに英語を教えていきます。そこには、友人たちの協力や、ナイチンゲールやヘレンケラーなど尊敬する人の導きもありました。
作者 | 山口理/丹地陽子 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | あかね書房 |
発売日 | 2021年04月30日 |
『津田梅子 女子教育のとびらを開く』

新紙幣の顔のひとり、津田梅子は1864年生まれの日本の女子教育者で、津田塾大学の創設者。わずか6歳で岩倉使節団とともに官費留学生として、渡米。明治の日本は近代国家になりつつあったものの、女性の教育環境は貧しいまま留め置かれていた。17歳で帰国後、梅子は女子が高等教育を受けられる学校を開校。女子教育の発展に生涯を捧げた津田梅子の仕事と人生とはーー。
第一章 小さな留学生
望まれない女の子/黒船がやってきた/ちょんまげを落として/幼いころの梅子/女子の留学生募集
第二章 旅立ち
出発の準備/大にぎわいの横浜港/苦しい船の旅/サンフランシスコ到着/ワシントンへ/ランマン夫妻の家へ
第三章 アメリカでの勉強
黄金の日々/小学校へ/日常生活/女学校へ/ザ・トリオ/期待と不安
第四章 十一年ぶりの帰国
津田家の人びと/なつかしい我が家へ/忘れてしまった日本語/繁子と捨松の結婚/伊藤博文との再会/華族女学校の教師に
第五章 再びアメリカへ
アリス・ベーコンの来日/もう一度学びたい/ブリンマー大学/アナ・ハーツホンとの再会/デンバーでの講演/偉人たちとの面会/
第六章 女子英学塾の開校
新しい学校/梅子の教え/休養とアメリカ旅行/開校十周年/全国で活躍する卒業生/関東大震災/嵐の後に
<小学校中級から すべての漢字にふりがなつき>
作者 | 高橋 うらら/森川 泉 |
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価格 | 1595円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年09月14日 |
以上、日本の女性教育の先駆者として知られる津田梅子についてのおすすめ本8選をご紹介させていただきました。どの作品も彼女の努力と情熱、そして篤い信念が感じられ、それがどのようにして現代の女性教育の礎となったのかを理解する上で大変有益な資料になっていると思います。
明治時代の日本でアメリカ留学し、その後女子教育の推進に大いに貢献した津田梅子。そんな彼女の足跡を辿ることで、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。留学時代の苦労や、帰国後の挫折と成功、そして彼女の人柄に触れられる作品ばかりなので、必ずや購読の価値のある作品となっていることでしょう。
それぞれの作品からは、日本の女性教育に革命をもたらすために生涯をかけた津田梅子の情熱を感じられます。自分自身のキャリアや人生について考えるきっかけになる一冊をぜひ手にとってみてください。そして津田梅子さんの人生とその功績に触れ、何か新たな発見や学びを得ることができれば、私たちライターとしてこれ以上の喜びはありません。
どの作品も慎重に選びましたので、読むことで津田梅子の生涯や功績、そして彼女が抱いていた信念について深く理解できることと思います。これらの本が、あなたにとってこれからの人生に役立つインスピレーションを与えてくれることを心から願っています。
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