フェミニズムを学びたい人が読むべき10選

フェミニズムを深く学びたいあなたへ、10冊の素敵な作品を紹介します。けっして説教めいたことは書かれていませんが、物語を通じて自然と登場人物の視点や感情が感じられます。それこそが女性が過去に繰り広げてきた闘争や現代社会で抱える問題を理解する手助けになります。また、虚構の中にもリアリティがあり、私たちの社会も見つめ直すきっかけを与えてくれます。現代の活動家から過去の偉大な女性たちの物語まで幅広くカバーされています。絵が綺麗な漫画もあれば、深いメッセージ性を持つ小説もありますよ。これらの作品を読むことで、フェミニズムに対する一層深い理解を得ることができるでしょう。
『マテリアル・ガールズ』
ジェンダーアイデンティティとは何か
混迷をきわめるジェンダー問題を分析し、 平等な社会のための現実的な解決策を提示する
多様な「性」を尊重する社会づくりが世界的に進むなかで、それに合わせた法制度などが整備されつつある。その一方で、複雑化した「ジェンダー概念」への理解が追いつかず、社会的混乱を来してもいる。本書では、生物学的性別よりもジェンダーを優先する、いわゆる「ジェンダーアイデンティティ理論」が生まれた思想的背景を、ボーヴォワール、ジュディス・バトラーなどを振り返りながら丁寧に説明し、「ジェンダーアイデンティティ」とは何かを明らかにする。さらに、女性専用スペース、医療、政治、データ収集など、さまざまな文脈において生物学的性別の重要性を提示することを通して、「誰もが生きやすい社会」の実現に向けた現実的な解決を試みる。
| 作者 | キャスリン・ストック/著 中里見博/翻訳 千田有紀/解説 |
|---|---|
| 価格 | 3600円 + 税 |
| 発売元 | 慶應義塾大学出版会 |
| 発売日 | 2024年09月18日 |
『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』
日本の何が問題なのか?
母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間!
・日本の女が大変なワケ
・世代でくくると見えてくるもの
・結婚、恋愛、ナメんなよ!
・子どもを産むのは親のエゴイズム
・オヤジは再生産される!?
・性暴力は女性ではなく男性の問題
・私たちは山ほど洗脳されている!
<著者について>
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクショネットワーク(WAN)理事長。
専門学校、短大、大学、大学院、社会人教育などの高等教育機関で、40年間、教育と研究に従事。
著書に『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。
田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ
『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)がベストセラーに。主な著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、
『キレる私をやめたい?夫をグーで殴る妻をやめるまで?』(竹書房)、『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』(大和書房)など。
| 作者 | 上野 千鶴子/田房 永子 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 大和書房 |
| 発売日 | 2020年01月12日 |
『フェミニズム大図鑑』
17世紀のメアリー・アステルの時代から最近の#MeToo運動まで、フェミニズムの流れを追いながら、先住民族、ブラックフェミニズム、LGBTQなどマイノリティの問題や、アジア・イスラム圏のフェミニズムなども広く取り上げ、オールカラーの写真と図解でわかりやすく解説、その歴史と全体像を捉える待望の一冊。
| 作者 | ハンナ・マッケン ほか/最所 篤子/福井 久美子 |
|---|---|
| 価格 | 4620円 + 税 |
| 発売元 | 三省堂 |
| 発売日 | 2020年07月17日 |
『99%のためのフェミニズム宣言』
私たちはまだ連帯できるーーほんとうの敵は資本主義だ
1%の富裕層ではなく、「99%の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。いまや世界中に拡がる女性たちの運動とも共鳴しながら、研究の第一線でも活躍するジェンダー学者たちが、性の抑圧をもたらす現代資本主義の終焉を呼びかける。分断を正確に認識することで、私たちはまだ連帯できる。
「99%のためのフェミニズムは反資本主義をうたう不断のフェミニズムであるーー平等を勝ち取らないかぎり同等では満足せず、公正を勝ち取らないかぎり空虚な法的権利には満足せず、個人の自由がすべての人々の自由と共にあることが確証されないかぎり、私たちは決して既存の民主主義には満足しない」(本文より)。
◎目次
1 新たなフェミニズムの波がストライキを再構成する
2 リベラル・フェミニズムは崩壊した──私たちは前に進まなければならない
3 私たちには反資本主義のフェミニズムが必要だ──99%のためのフェミニズム
4 私たちは社会全体の危機のさなかを生きている──そしてその根源は資本主義にある
5 資本主義社会におけるジェンダー的抑圧は、社会的再生産が利益目的の生産に従属していることに根ざしている──私たちはその順番を正しくひっくり返したい
6 ジェンダーに基づく暴力には多くの形があり、そのすべては資本主義と複雑に絡みあっている──私たちはそれらすべてと闘うことを誓う
7 資本主義はセクシュアリティを規制しようとする──私たちはそれを解放したい
8 資本主義は人種主義的・植民地主義的暴力から生まれた──99%のためのフェミニズムは、反人種主義かつ反帝国主義である
9 資本による地球の破壊から脱するために闘う──99%のためのフェミニズムはエコ社会主義である
10 資本主義は本物の民主主義や平和と両立しない──私たちの答えはフェミニスト的な国際主義である
11 99%のためのフェミニズムはすべてのラディカルな運動に反資本主義の反乱を呼びかける
| 作者 | シンジア・アルッザ/ティティ・バタチャーリャ/ナンシー・フレイザー/惠 愛由/菊地 夏野 |
|---|---|
| 価格 | 2640円 + 税 |
| 発売元 | 人文書院 |
| 発売日 | 2020年10月23日 |
『はじめてのフェミニズム』
女性にはどんな権利が必要? 「女の仕事」はどう生まれた? 多様で複雑なフェミニズムの論点を、多様で複雑なまま、でもわかりやすく伝えます。
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帯テキストを入力ください(任意) *改行可 *内容の重複注意
なぜいつも男子がリーダーなのか
女性もバリバリ働くべき?
家事にお金を払ったら?
なぜ天才と言われる女性は少ないのか
整形っていけないこと?
性描写はやめるべきか
ーー実は、フェミニストの意見は分かれます
対立も矛盾もそのまま理解し、前に進むための超入門!
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第一章 支配
第二章 権利
第三章 仕事
第四章 女らしさ
第五章 セックス
第六章 文化
第七章 断層線と未来
| 作者 | デボラ・キャメロン/向井 和美 |
|---|---|
| 価格 | 968円 + 税 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2023年09月07日 |
『読書する女たち : フェミニズムの名著は私の人生をどう変えたか』
| 作者 | Staal,Stephanie 伊達,尚美,1959- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | イースト・プレス |
| 発売日 | 2020年06月 |
『挑戦するフェミニズム ネオリベラリズムとグローバリゼーションを超えて』
フェミニズムは何と格闘し,何を獲得してきたのか。資本主義が変容した社会で今起きている新たな課題とは。労働と再生産,家父長制,ケア,国家と女性の権利などの論点を現代的視点で再考し,次の理論形成へ向けて,第一線の研究者が集結。渾身のメッセージ。
序 章 今フェミニズムは何を議論するべきなのか──グローバリズムとネオリベラリズムを超えて(江原由美子)
第1章 再生産費用の分配公正を求めて──家父長制と資本制・その後(上野千鶴子)
第2章 グローバル資本主義と再生産領域の金融化──「フェミニズムの相貌を気取る新自由主義」を異化するフェミニズムを(足立眞理子)
第3章 資本主義批判としてのフェミニズム──マルクス主義フェミニズムを振り返る(伊田久美子)
第4章 生産中心主義批判から,リベラリズムとの対抗へ──第二波フェミニズム理論はいかに継承されてきたか(岡野八代)
第5章 「男性稼ぎ主」型が命と暮らしを毀損している──社会政策の比較ジェンダー分析による洞察(大沢真理)
第6章 ケアの再公共化とフェミニズムの政治──福祉国家・ケア・新自由主義(山根純佳)
第7章 女性の貧困の再考察──長期時系列データから(阿部彩)
第8章 女性労働のゆくえ──能力発揮をフェミニズムはどのようにとらえるか(金井郁)
第9章 フェミニズムと戦争・軍隊──21世紀の新たな難問(佐藤文香・児玉谷レミ)
第10章 フェミニズムの新自由主義化に抗う──女性解放の現代的課題(三浦まり)
| 作者 | 上野 千鶴子/江原 由美子 |
|---|---|
| 価格 | 3190円 + 税 |
| 発売元 | 有斐閣 |
| 発売日 | 2024年08月17日 |
『韓国フェミニズムと私たち』
フェミニズム・リブート、江南駅女性殺人事件を契機に若い女性たちがフェミニズムに覚醒し、声を上げ、社会に変化をもたらしている韓国。現在起きているフェミニズムムーブメントとその背景を検証、女性作家、アクティビスト等の声を伝え、韓日女性たちの連帯をすすめるための1冊
| 作者 | タバブックス/編 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | タバブックス |
| 発売日 | 2019年11月19日 |
『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考え』
働き続けられる?家賃は払える?人生なんとかなる?女性議員ならこの不安を自分ごととして考えてくれるのでは?だからパリテ(男女同数議会)を20年続けてきた神奈川県・大磯町議会を訪ねたー『時給はいつも〜』の著者によるガチンコ政治エッセイ!
| 作者 | 和田靜香 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 左右社 |
| 発売日 | 2023年10月 |
『被害と加害のフェミニズム』
本書は、フェミニズムが大衆化時代を迎える中で、性差別と性暴力問題を「まともな」日常の政治として持続させるために、「#Me Too以降の運動」を考えるものだ。
すなわち、フェミニズムの持続可能な運動にするために、これまで「どんな困難があったのか」「何が足りなかったのか」「何をもっと思慮すべきか」という課題の解決を目指すものである。
| 作者 | クォンキムヒョンヨン/編著 |
|---|---|
| 価格 | 2400円 + 税 |
| 発売元 | 解放出版社 |
| 発売日 | 2023年01月31日 |
それぞれの作品を通じて、私たちがどのようにジェンダーについて考え、フェミニズムの視点から世界を読み解いていくかを知ることができます。それらの作品は、性自認やジェンダー、セクシュアリティなど、さまざまな視点からフェミニズムを描いています。これらの作品を読むことで、フェミニズムがただ女性の権利を訴えるだけでなく、従来の男性中心の視点を批判し、さまざまな性のあり方を認識し、人々が自由に自己を表現できる社会を目指す多元的な運動であることを理解することができます。
もちろん、これらの作品だけでフェミニズムを完全に理解することは難しいかもしれません。しかし、作中のキャラクターやエピソード、困難な状況とどう向き合っていくかという描写から、現代社会におけるジェンダーの問題やフェミニズムの考え方について考えるきっかけを得ることができます。
最後に、フェミニズムは誰にでも関わりのあるテーマであり、男性であっても、これらの作品から多くを学ぶことができます。理論だけでなく、物語を通じてフェミニズムを学ぶことで、自分自身の生き方や人々との関わり方についても深く思い悩むきっかけになることでしょう。
閲覧いただいた皆様がこれらの作品を通じて、自分自身の生き方や周りの人々について少しでも深く考えてくれたら嬉しいです。そして何より、これらの作品が皆様の心に何かを残してくれたら、それが全てです。これを機に、あなたもフェミニズムやジェンダーについて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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